その他

2020年05月16日

今回はゲームセンターでなく、ゲーム関連本を読んだ話を。
(関係するイベント「GAME ON」の写真とともに振り返ってみたい)

※懐かしのポールポジション。このずっと先にマリオカートがあるというレースゲームの歴史なんかもわかります。
P1320039


■「ゲームってなんでおもしろい?」
4年前に開催されたイベント「GAME ON」(詳細以下)と同時期に作られたゲームの歴史の解説本。
(当時、ゲームセンターCXの放送内でも有野課長が「菅さんのインタビューも出てます。あの人桃鉄しかしない人なのに…」とチラッと宣伝していたような)

 ポンからPSVRまで遊び放題・お台場「GAME ON」へ(2)

ゲームってなんでおもしろい?

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構成は大体こんな感じ。

●家庭用ゲームハードの紹介
アタリショックでおなじみ「ATARI VCS」から当時最新の「プレステ4」にいたるまで、ゲーム業界の30年以上にわたる家庭用ゲーム機器が名を連ねる。
(「GAME ON」で展示されていたレトロゲーム機の解説も多数載っていた)

 ポンからPSVRまで遊び放題・お台場「GAME ON」へ(1)

※「GAME ON」でも多数のゲームハードが展示されていたが、
 その中にあった1つがこの「コモドール64」。
 なぜか初代メガドライブのゲームパッドが接続されていた。
P1320057

個性的なボタン配置のゲームパッドが印象的な「Apple II」も展示されていた。
(チョップリフターが遊べた)
P1320053



●ゲームの成り立ち・歴史紹介
「テニスフォーツー」「スペースウォー」「ポン」などゲーム創世記の話から現代に至る歴史を解説。
(このへんは「あそぶゲーム展」でも筐体が展示されていたのを思い出す)

 GCCXロケ地巡り(#209・「あそぶ!ゲーム展」)(前編)

※「GAME ON」の会場の一角にも「スペースウォー」を動かしていた当時の機械が展示されていた。
 (隣のタイプライターが時代を感じる)
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●ゲームの仕組みの進化や面白さの理論解説
「ブロック崩し」で、ブロックが攻撃してきたり自機から弾を撃てるようにすると「スペースインベーダー」になります、などの流れ。
(「GAME ON」会場内に設置されたモニターで流れていたような内容。ゲームに夢中でゆっくり見られなかった方(自分のこと)にオススメ)
P1320136


●「歴史に残るビデオゲーム1000本」
ゲームジャンル毎に代表作を時系列でまとめたゲームの年表。

ゲーム黎明期の「スペースウォー」「スピードレース」が30年、40年をかけ、現代の「スプラトゥーン」「マリオカート」などに至るまでの作品の進化の流れ、系譜がわかるようになっていて、各時代ごとのタイトル名を追うだけで懐かしくてたまらない。
(例えばレースゲームなら、スピードレース→デスレース→ラリーX→ポールポジション…といった進化の流れ)

※「GAME ON」で展示されていた「ポールポジションII」。
 片隅には「日本ゲーム博物館所蔵品」という小さなステッカーが貼られていた。
P1320115

 シンプルながら奥深い富士スピードウェイ(現実のサーキットは現在はコースレイアウトが一部変更)が懐かしい。
 トップスピードが400kmを越えてるのは冷静に考えると恐ろしい?(F-ZERO並みの早さ?)
P1320039


●「ゲームの履歴書」
ゲーム製作者や雑誌編集者など、ゲーム業界の著名人の好きなゲームをまとめたもの。
GCCXにも出た「ゲームセンターあらし」のすがやみつる先生、初期シーズンのインタビューに出ていた「ダビスタ」の薗部氏、さらに有名人枠で「バイオ4」の魅力を語る鈴木四郎アナ、「バカの壁」の養老孟司氏なども名を連ねていた。


●ゲーム開発者・関係者インタビュー
家庭用ゲームの始まりと言ってもいいファミコンの設計者から最新のPSVR設計者、他、「パズドラ」「マイクラ」など近年のヒットタイトル・スマホゲームの開発者や、業務用ゲームが集まる「日本ゲーム博物館」(GCCX on 太平洋にも出ていたが)の辻氏、日本でも地位を確立しつつあるプロゲーマー・梅原氏など多彩な方々が寄稿していた。

また、「日本ゲーム博物館」内の筐体写真も一部出ていて、「GAME ON」でも遊べた「アフターバーナーⅡ」や「G-LOC」、たまゲーでもおなじみの「ハングオン」「ゴルゴ13」、ミニコーナーに出た「FAMICON BOX」など、一部ゲームの紹介などもあり。
(いまや一部の旅館やフェリーなどでしか見られないかなりレア物となりつつあるFAMICON BOX)

 佐渡行きのフェリーにあった「時間制ファミコン」

※「GAME ON」で遊んだ「G-LOC」(最初のステージ選択画面)。
 筐体が揺れまくるせいか初級でもかなりの遊びごたえだった。
P1320033


「有野の挑戦」タイトルの「ケルナグール」などでおなじみ遠藤雅伸氏、初期シーズンで開発者インタビューに出ていた「パックマン」の岩谷氏、「クロックタワー」の河野一二三氏なども出ていた。
(「パックマン」についての話では、敵の正式名称は「ゴースト」で「オバケのQ太郎」世代だったことが元だったことや、敵の思考ルーチンの詳細など、GCCXのインタビュー(番組本(以下)にもまとめられてるが)とはまた違った話も色々出ていて必見)

 番組本「ゲームセンター『CX』」を読む

※「GAME ON」で遊んだ「ミズパックマン」。 アメコミっぽい絵柄と体型のイラストが印象的。
 外国のパックマンって色々な意味で驚かされる(パックマンの歴史を紹介するイベントもあったが…)。

 歴代パックマンが勢揃い!「PAC‐MAN(TM)GINZA STYLE」

P1320177


そして「ゲームセンターCX」番組プロデューサーである菅Pが寄稿したページもある。
番組の成り立ちや番組作りのコンセプトについて密度濃く語っていて、読んでから改めて番組を見るとより楽しめるかも。



といった感じで、時代もジャンルもバラエティ豊かな内容で、大判サイズで読みごたえ十分。

レトロゲーム世代でも今のゲーム世代でも楽しみやすく、読みたい人物やカテゴリの記事から読んで楽しむもよし、最終的にそれ以外の記事も読んでゲームの世界を立体的に理解するもよしの一冊かと思う。
(「GAME ON」を追体験したい方にもオススメだろう。今思えば本当にもう一度やってほしいくらい夢のイベントだったが…)

 レトロゲームからPSVRまで遊び放題「GAME ON」へ(3)


 


(11:16)

2020年01月04日

今回は温泉ホテル・旅館のゲームコーナーを見に行った話を。

たまゲーも最初は箱根のホテルのゲームコーナー巡りから始まったわけで、そのルーツに戻ってみようかと思った次第。
(今まで行った場所の中で言えば熱海のゲームコーナー巡りが温泉に近いといえば近いが、完全にホテルの中のゲームコーナーを紹介するのは当ブログ内では初かも)

 #GCCX ロケ地巡り(#220・熱海駅「和田たばこ店」)(再訪)
 GCCXロケ地巡り(#216・「熱海城」(地下ゲーセン編))


※狭いスペースに所狭しと昔のゲーム機が並ぶ、まさに元祖たまゲーを思わせる雰囲気のゲームコーナーだった。
hotel_hana_isawa_game_corner



というわけで今回行って来たのは、山梨はJR石和温泉駅近くのホテル「ホテル花いさわ」。

 石和温泉 ホテル花いさわ 地図・アクセス
 https://travel.rakuten.co.jp/HOTEL/29274/rtmap.html

ゲームコーナーがあるのは1Fロビーのイスやテーブルが並ぶエリア近くの地下への階段を降りた先で、いい感じに館内の隠れた場所にある。
(写真右奥が階段。フロントから近い場所で、トラブル時に常駐スタッフが対応しやすいようにということだろうか)
yamanashi_hotel_hana_isawa_hall


同じく1Fにある大浴場で一風呂浴びた後に足を運ぶ。

階段を降りると左奥へとL字状に続く通路のようなスペースがあり、その両側に20台弱のゲーム機が並んでいた。
(狭いスペースに所狭しとゲーム機が並んでるのが昭和のゲーセンぽくてたまらない雰囲気。ビデオゲーム筐体は少なめで、ガンシューやクレーンゲーム、パチ台などが並び一般向けのゲームセンターっぽい品揃えだった)
hotel_hana_isawa_game_corner


まず階段のすぐそばにあったのがこちらの3台。

・ファンシーリフター(熱海ロープウェイにもあった?)
・そろっとる?
・ラッキークレーンDX
(見下ろし型3点式クレーンゲーム。有野課長がよくゲットしてる下着は入ってなかった)

 ゲームセンターCXロケ地巡り(#218・「アタミロープウェイ」)

hotel_hana_isawa_game_center1


続いて通路を進んでいくとこちらの4台。

・NEW UFOキャッチャー(おなじみのソニックの曲が流れていた)
・SUB MARINE CATCHER
(クレーンが3点式でカニのハサミのように見えなくもない形。描かれたイラストはカニかザリガニか…)
・名称不明・小型クレーンゲーム
・キャプテンフラッグ
(たまゲーにも何度か出ていた「赤上げて、白下げて」の旗の上げ下ろしゲーム)
hotel_hana_isawa_game_center2

なぜかネオジオ筐体でなくセガのアストロ筐体で稼動していた。
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その先にはガンシューティングの名作「ガンバァール」や景品付きのパチ、スロの台が並んでいた。
(「花火百景」など多分昔の台)
hotel_hana_isawa_game_center3


「ガンバァール」の裏側には向かい合うようにモグラ叩き風ゲーム「ハンマーチャンプ」が置かれていた。
(高崎駅近くで見かけた記憶。レトロゲーの目撃記憶ってなぜか心によく残る)

 珍ゲーセン巡り・高崎線・高崎駅「群馬レジャーランド」

hotel_hana_isawa_game_hammer_champ



外国人観光客に配慮してか、壁には英語、中国語での遊び方説明が貼られていた。
(東京五輪を前にインバウンドは重要ということだろうか)
hotel_hana_isawa_game_center_info


1Fから階段を降りた地下フロアのゲームコーナーなのだが中庭を見られる窓があり、ゲーム機が写る窓越しに外の植木などが見えるのがちょっと風流だった。
(平成初期からずっとこのままの風景なんだろうなとか思ったり…)
hotel_hana_isawa_game_garden


といったところで以上。

関東近郊で言うと熱海や草津に比べてそれほど有名ではない感じの山梨の温泉だが、そういう隠れた秘湯でも意外とレトロゲーがある所にはあるものだと思った次第。

こちらのホテルは和室の部屋に1人でも泊まることができて素泊まり一泊1人6000円~と格安なので、ゲームコーナー目当て以外でも一人旅で気軽に温泉を満喫したい方にもオススメのホテルかと思う。
(近隣の系列ホテルの大浴場にも入れるサービスがありそちらにもゲームコーナーがあったのだが、その話は後日(宿の詳細は以下))

 安宿旅行記・山梨・石和温泉駅「石和びゅーほてる」(1泊5000円)



 

(20:38)

2019年10月12日

今回は、レトロゲームに関する本を読んだ話などを。
(ついでに以前紹介した「GAME ON」などゲームイベントで見かけた電子ゲームの写真も入れ込んでみたい)

 レトロゲームからPSVRまで遊び放題・お台場「GAME ON」へ(3)

※ネオジオミニやアーケード1upを思わせる小型ゲーセン筐体型の電子ゲームも色々と紹介。
 当時は今よりゲームセンターへの憧れが強かったのかも…
P1320203


●「懐かしの電子ゲーム大博覧会」
ゲーム史の中で「テレビテニス(初期の家庭用テレビゲーム)」「スペースインベーダー」と同時期に始まった「電子ゲーム(LSIゲーム、LCDゲーム)」の歴史について、本体写真やゲーム内容の解説などを交えて紹介した一冊。

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任天堂、バンダイ、トミーなど、メーカー別に多数の電子ゲーム機が紹介されていて、各社ごとのゲームの特徴を追うのもまた一興。
(任天堂は1989年頃まで2画面式のゲームを出していて、あの「ゼルダの伝説」も電子ゲームで出ていたりと意外な作品も)

1980年代前半ということで、インベーダー風ゲーム「ミサイルベーダー」など、同時代のテレビゲームの名作タイトルを小型の電子ゲームに移植した作品が多数出ているのを見てると、いわゆる「無茶移植」(8ビットゲーム機の頃、高性能だったアーケードゲームを色々工夫して家庭用に移植したような)を見てるようで興味深い。

・「FLクレイジークライミング」(写真右)
 LCDで描かれたビルではあるが、アーケード版同様にしっかり2本のレバーで登れる。
P1320204

・「パックマン」(写真左)
  電子ゲームなのにレバー2本で2人同時プレイが可能(パックマンバトルロイヤルの先駆け?)。
 黄色い生き物はアメリカ風のパックマンらしい。
P1320205

・「スーパーギャラクシアン」 
 画面表示の制約のため敵の飛行ルートが2パターンくらいしかないが、本物をプレイしているような感覚になる出来の良さ。
P1320105

・「ドンキーコング」(写真左)。
 任天堂でなくコレコ社から出ていた。
 電子ゲームの画面でオリジナルの1面,4面を再現しているのは驚き。 
P1320203

他にも、「FLザクソン」「平安京エイリアン」「ムーンパトロール」など、アーケードゲームの電子ゲーム移植(?)が多数あったことが面白い。
連打勝負の「ハイパーオリンピック」も出ていたのはちょっと驚き。
(ボタンの耐久性が気になるところだが…2つのランボタンを交互連打する仕組みらしい)


そして同じく(?)1980年代ということで、「パクパクマン」「パックモンスター」「ハングリーパック」など、今なら版権問題になりそうなゲームが多数出ていたのも当時のおおらかさを思わせる。
(広告コピーは「『パワーエサ』を食べるPakPakMan」だったり、主人公の名前が「パック『ボーイ』」だったりとグレー感一杯。なお、タイトルが別名でもちゃんと本家に許可を得て出された品もあったりと奥が深い)

・「パックモンスター(Puck Monster)」
 本家パックマンに合わせてゲーム機は黄色。
 ゲームモード選択がスライドスイッチ式なのが電子ゲームあるある。
(PacでなくPuckなのも時代を感じる)
P1320159

・「マメゲーム」シリーズなどのパックマン
 (左の丸いやつ。三越のパックマンイベントにて撮影)

 歴代パックマンが勢揃い!「PAC‐MAN(TM)GINZA STYLE」

pacman_LCD_game2

海外版を含めると他の形のゲーム機も色々出てた模様。
pacman_ginza_mitsukoshi_LCD_game

・「ゲキメツインベーダー」
 インベーダーも類似品色々。「撃滅」って言葉が物々しくてなんかいい。
P1320202


また、電子ゲームの形状も様々で、スタンダードと言ってもいい任天堂のゲーム&ウォッチ型、ドンキーコングなどの折り畳み2画面型の他、最近出た「ネオジオミニ」を思わせる小型ゲーセン筐体型、「バーチャルボーイ」「VR」の先取りのような立体視を使った双眼鏡型、一昔前の近未来SFを思わせる流線型フォルム(アタリ社のロゴみたいな)型、小型テーブルゲーム筐体型、さらにはゲームボーイを先取りしたかのようなカートリッジ交換型など、個性的なギミックも見ていて楽しく、ちょっと収集欲をそそられてしまう。
(「パックマン」は黄色い円形だったり…このへんはゲームセンターCXの企画コーナーでも紹介されていたが)

・世界初カートリッジ交換式LCDゲーム「マイクロビジョン」(写真右)
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・あのラルフベアが考案した「サイモン」 
(「バイトヘル2000」の「クサイモン」を思い出す)
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超・個性的なところでは、ガンダムのモビルスーツ型、革製の折りたたみカバーをつけたスマホのような手帳型、小さい画面と時刻調整ボタンで操作の腕時計型などもある。
「ゲーム&ウォッチ」のヒントになったのはサラリーマンがやっていた電卓遊びと言われるが、そこから派生した(?)電卓型ゲーム(横長の小さな画面でプレイするボクシング風のゲーム)も紹介。


横井軍平さんが製造に携わった「コンピュータマージャン・役満」(初代ゲームボーイのロンチタイトルにもなっていた麻雀ゲーム。鬼の強さの役満仙人)や、高橋名人でおなじみ「シュウォッチ(シューティングウォッチ)」も電子ゲームの1つとして紹介されていた。
(ついでにシュウォッチの2代目、続編のSFCコントローラ型のやつも)

シューティングウォッチ

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世界初のLSIゲーム「オートレース」(縦画面レースゲーム。LEDの線で車を表現した)、世界初の音声認識LSIゲームらしい「ノックアウトボクシング」などもあり、しっかりとゲームの歴史を追える。


さらには当時の電子ゲームのCM映像の画面カット、広告カットも一部収録。
当時の有名タレントを使ったCMがあったほか、あの長寿マンガ「こち亀」の両さんが出てきて電子ゲーム「レースンチェイス」の宣伝をしたという驚きのコラボもあったらしい。


あとは90年代後半に出てきた電子ゲームとして、たまごっち、ミニテトリン(正式名称は「テトリン55」「テトリスJr」らしい)、デジモン、ポケットピカチュウなどもあり、電子ゲーム世代より若い方でも懐かしいと思わせる品も多数紹介。

テトリスJr.2 LT-02



つい最近、秋葉原でミニテトリンの子孫のようなゲーム(GAME POKE UNLIMITED)が売られてるのを見かけた。
DSを思わせる折り畳み型でゲームボーイミクロ以上に小さくなっていて更なる進化を遂げていたのが衝撃…。
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ということで、昭和の電子ゲームの世界に浸りたい方にはもちろん、ゲームセンターCXつながりで言えば過去のミニコーナー「ゲーム&ウオッチ・ほっ時計ないよ」で電子ゲームに興味を持たれた方などにオススメの一冊かと思う。




(10:41)

2019年08月16日

今回は、レトロゲームに関する本を読んだ話などを。

●「ファミリーコンピュータ1983-1994」
2003年にファミコン生誕20周年を記念して行われたテレビゲームの企画展「レベルX」にちなんで出版された本。
(出版社はゲームセンターCXの番組本などでおなじみ太田出版)

 番組本「ゲームセンター『CX』」を読む

ファミリーコンピュータ 1983-1994

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ちなみに「レベルX」は2003/12~2004/02に東京都写真美術館にて開催。
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ファミコンの歴史紹介や全部のゲームソフト展示、代表作品の試遊台が並ぶ当時としては画期的なゲームイベントだったらしい。
最近で言えば「あそぶ!ゲーム展」や「GAME ON」のようなもの?)

 「あそぶ!ゲーム展」の写真色々(京浜東北線・川口駅)
 ポンからPSVRまで遊び放題・お台場「GAME ON」へ(1)

イベントのチラシに(ほぼ?)全ソフトのパッケージが印刷されてたりと、ファミコンの全てを紹介するのがウリだった模様。
P1840013


さて、本の構成は以下のような感じ。

■ファミリーコンピュータソフト1252
ファミコンソフトのパッケージを並べた写真を交えた作品紹介。
(大判本で、結構大きな写真でパッケージを見られるのがありがたい。代表作は1枚ずつ、その他ソフトはある程度まとめて集合写真っぽく撮影されていた)
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「スーパーマリオ」などの代表作や「ポパイ」などの初期ファミコンソフトについては、作品説明も入っていて往年の名作の情報を復習できる。
(「バンゲリングベイ」のヘリの名は「シーアパッチ」、「マッピー」のマッピーとニャームコはロボットとして実在する、などのトリビア情報も盛り込まれていてついつい読み込んでしまう)

ソフトのパッケージが並んでるのを見ると、昔通った中古ゲームショップで棚に並んだパッケージを1個1個見ながらどれを買うか悩んだのを思い出す。
(箱の側面のデザインなんかも並べて比較するとメーカーの特徴が出ていて面白い)

「わんぱくコックンのグルメワールド」などパッケージ絵だけ印象的だがなんとなくスルーしたゲームも多々あったのを思い出したり。
(「Dの食卓」で有名なあの飯野氏の作品だと知ったのはつい最近の話だったりする)

 (関連)「ゲーム -Super 27 years life-」(飯野賢治)を読んでみた



ソフトのパッケージをじっくり眺めると「パックマン」には「NPM-4500」と4500円を示すことが書いてあったりとか、「バンゲリングベイ」では「by Will Wright」とゲームの作者・ウィルライトの名前がちゃんと入ってたりとか、「カラテカ」には「史上最強の必殺拳 from USA」と書いてあったりとか、「グーニーズ2」では「ヨーヨーが当たる!5000個」などの意外な発見も。
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「アイアムアティーチャー てあみのきそ」などのレアソフトもちらっと写ってた。
さらに、ほぼ名前だけだが「大和のマイトレード」など「ファミコントレード」(ファミコンで株取引する)のソフトも紹介されていた。

ついでに「●●のプリンセスがいっぱい」「●● 朝までファミコン」など今となっては出てはいけない人(?)が冠されたソフトも出ていたり、「爆笑!愛の劇場」というのがあって「人生劇場」と似たタッチの絵とフォントなんだけどメーカーが違う(タイトーでなくココナッツジャパン)ので当時謎に思ってたのを思い出したりとか、語りだしたら止まらない充実ぶりだった。



■クリエイターインタビュー
当時ご存命だった任天堂・前社長の山内博氏にはじまり、「スーパーマリオ」の宮本茂氏や「マザー」の糸井重里氏など任天堂の代表作に関するクリエイター、さらにファミコンのライバル機だったMSX、セガメガドライブで名作を開発していた「メタルギア」の小島氏、「ソニック」の中氏へのインタビューを収録。

山内氏がオンラインゲームについて「長時間同じソフトで遊ぶため新作ソフトが売れなくなる」と言っていて、いまや常識の月額課金やガチャによる収益という概念が当時はまだなかったことが興味深い。
(いまやソフトは無料(フリートゥプレイ)で、その後のガチャでヘビーユーザーに課金させればいいという…時代の流れとは怖いもの)


■ゲームハードウェア68
1983-2003の間に発売されたファミコン、任天堂のゲーム本体や周辺機器、および同時代の他社のゲーム機を並べた大判写真。
ソフトの写真と違い、机上にハードがざらっと並べられた状態で撮影したため判別が難しいものもあるのが残念だが、「野村ファミコントレード・通信アダプタセット」などのレア物もさりげなく並んでいるのがすごい。

 (関連記事)「ファミコンで株式入門」を読んでみた。


■コラム
上の2つでほぼ9割以上を占めていてお腹一杯なのだが、他にも「ゲーム機の進化における野球ゲームの演出」(「ベースボール」から「パワプロ」などへの進化)や「ゲーム画面とデザインの効果」(固定画面からスクロールへの進化など)といった興味深いコラムも添えられている。
(2003年までの20年間の進化を本書で見た上で、その後、今までの約15年のゲームの進化を思うと色々興味深いものがある)


ということで、ファミコン好きな方、ソフトのパッケージ画像で当時を懐かしみたい方にオススメかと思う。
(なお、ソフトの説明やインタビューなどの本文はほぼ全体について日本語の他に英語が併記されていて、外国人ゲームファンでも読みやすいだろう)

※ゲームセンターCXとのつながりでいえば、シーズン1のダイジェスト放送(BONUS STAGE)にて、有野課長がこのイベント(レベルX)を紹介するシーンが入っていた気がする。



 

(21:21)

2019年07月06日

今回は、レトロゲームに関する本を読んだ話などを。

■スーパーマリオランド・エンディング画面

初代「ゲームボーイ」のローンチソフト「スーパーマリオランド」のエンディング画面。
(結構前の「ゲームセンターCX」にて有野課長もクリアしていた)

ゲームボーイの素朴な音源が奏でるエンディング曲が結構印象的なのだが、その冒頭で画面下のスタッフロールに「PRODUCER G. YOKOI」とゲームボーイの生みの親・横井軍平氏の名前が流れるのも、今となっては印象深い。

※実は敵の数が増えた裏面があり、表面だけで物足りない方にオススメ。

 (参考記事)3DSVC・裏面もある「スーパーマリオランド」

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■「横井軍平ゲーム館」

古くは「ウルトラハンド」から「ゲームウォッチ」、さらに「ゲームボーイ」「バーチャルボーイ」などまで、任天堂にておもちゃやゲーム機の製作に携わった横井軍平氏へのインタビューを牧野武文氏がまとめた本。

インタビュー内容はおもちゃ・ゲーム機の製作の裏話のほか、横井氏の生い立ちや有名な「枯れた技術の水平思考」などの技術者論、任天堂の退職の経緯など多岐にわたり、任天堂フリークにはたまらない。
(インタビューが行われたのが横井氏が交通事故で亡くなる直前で、横井氏の全てが綴られた一冊となってしまったというのがちょっと運命的)

横井氏の作品といえばまず浮かぶのは「ウルトラハンド」「ラブテスター」といったおもちゃだが、他にも、あのルービックキューブを越えたとも言われるパズルゲーム「テンビリオン」やラジコンカー「レフティRX」などの隠れた遺作なども紹介されていたり、光線銃からの「ダッグハント」「ワイルドガンマン」などファミコン作品へのつながり、ゲームボーイの麻雀ゲーム「役満」の前に既に電子ゲームの「役満」があって通信対戦ができてたこと(さらに実はバグがあったこと)、アメリカでのファミコン売り出しのため実はすごく重要だった任天堂ロボットのコンセプトなど、任天堂の歴史の中での横井氏の存在の大きさを改めて実感させられた。
(当時の任天堂社長・山内氏やマリオでおなじみ宮本氏など開発スタッフとのこぼれ話も随所に盛り込まれていて、読み進める度に任天堂についての興味が高まる)

横井軍平ゲーム館: 「世界の任天堂」を築いた発想力 (ちくま文庫)

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※「ラブテスター」は以前のロケ地巡りで紹介した「柴又ハイカラ横丁」のおもちゃ博物館にもあったのを思い出す。

 GCCXロケ地巡り(#32・柴又駅「柴又ハイカラ横丁」)(追記)


※余談を言うと、「『ヨッシーのたまご』で、受け皿の方を動かすアイディアを提案」といった内容も出てきて、ふと、過去に読んだ「ゲームセンター『CX』」の番組本で、田尻智氏のインタビューの中で出てきた横井氏のエピソードを思い出したり。

 番組本「ゲームセンター『CX』」を読む


※ちなみに、同じ牧野武文氏の著書で「任天堂ノスタルジー 横井軍平とその時代」というのもある。

こちらでは「横井軍平ゲーム館」の後日談や書ききれなかった話の追記、横井氏が任天堂退職後に立ち上げた会社「コト」での活動内容、横井氏の直筆スケッチなどがあり、こちらも貴重な内容が多いので併せて読むのにオススメかと思う。



※さらについでに、「ゲームの父・横井軍平伝」という著書も。

こちらも一部内容は似ている部分があるが、横井氏の開発したおもちゃのカラー写真や横井氏のオフショット・若い頃の写真、さらにバーチャルボーイやワンダースワンの一部設計図などが収録されていた。

ゲームの父・横井軍平伝 任天堂のDNAを創造した男

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