2016年11月13日
今回はゲーセンでなくGCCXのゲームソフトの話を。
先日クリアした1作目「ゲームセンターCX 有野の挑戦状」(以下リンク)に続き、今度は問題作(?)として話題の3作目「3丁目の有野」をプレイしてみたのでそのレビューを簡単に。
(Amazonでの値段がだいぶ下がってたので買ってみることにした)
DS「ゲームセンターCX 有野の挑戦状」をクリア
http://tama-game-retro.blog.jp/archives/54173798.html
ゲーム内容、システム面など色々問題を抱えていてレビューでも酷評が目立つ作品だが、何か面白い点(弁護できる点)はないかと探しながらプレイした。
(発売後、番組内であまり触れられなかった時点で嫌な予感満々ではあったが…1作目は有野課長が攻略するなどの企画もあったのに)
※すれちがい通信でのハイスコアランキングなど、3DSならではの面白さもある。
<良い点>
・3DSということで、大容量を生かして有野課長・スタッフのボイスを多数収録
(AD鶴岡さんの名曲「♪じゅ~り~はち~り~」もしっかり入ってる)
タイトル画面の曲、オープニングの菅Pの長回しのナレーションなど番組オンエアを思わせる演出もあり。
(課長と管Pの掛け合いみたいに連続でボイスが入ることもあり、番組を見てるようで楽しい)
・名言システム(名言リスト)
10年に渡る番組中で出た様々な名言(ボイスつき)が集まっていて、番組本を揃えてない者にとってはなかなか楽しい。
(逆に本を揃えている方には既出のものばかりでありがたみがないかも。
「ハテナの大冒険」でカメラ阿部さんが発した名言「うるせいよ」もちゃんと入ってる)
・番組スタッフが勢揃い
ゲームの舞台となる商店街の店員や主人公の同級生としてAD・スタッフさん達が総登場する。
(番組本編にたまにしか出ないAP石田さん、CA府川さんなども出てくる。最近出ていたさっちゃん先生も)
ただ、ゲームの設定上、ADさんなどが子供の姿で出てくるのは好みが分かれるかもしれない。
(カーデガンといい、「MAX」と書かれたシャツといい、一目で誰かは分かることが多い)
10年間の集大成という感じでみんな出てくるのは同窓会のようでいい感じ。
(VE須田さんが電器屋(ゲーム機の接続役だから? なお、店員はコントローラーも直せる府川さん)、タニーが肉屋など、納得の配役もあり)
・電子ゲームなど、癖になるミニゲーム
攻略対象のゲーム内ゲームの他、手軽にゲームウォッチや10円ゲームの気分が味わえるミニゲームが何本か入っている。
「ゲームボーイギャラリー」などのソフトを買わなくても手軽に楽しめるので、まあまあ元が取れた気分だった。
・すれちがい通信でのハイスコア情報交換
これぞ3DSならではの長所。すれちがい通信によって他のプレイヤーのハイスコア情報がソフト内のランキングに記録され、スコアを競うことができる。
昔のゲーセンで、ハイスコアが貼り出されていたり、雑誌「ゲーメスト」にハイスコアコーナーがあったのを思い出す。
(他の人がより高いスコアを出してると、(たとえイマイチなソフトでも)スコアを更新したくてつい熱くなってやりこんでしまうのが不思議。すれちがいでしかスコア情報を得ることができないので、気分は「俺より強いやつに会いに行く」(by ストⅡのCM)。すれ違うだけで会いはしないが)
※オンラインランキングだとメーカー側がサーバ等の管理を終了すればランキングも終わってしまうが、すれちがい通信ならそれを気にせずにずっと記録が残る(戦いが続く)のが地味にいい感じ。
(「リッジレーサー3D」のゴーストデータのすれちがい交換みたいなものか)
<悪い点>
・ストーリー上の攻略ゲームは8本あるが、率直に言ってイマイチな物が多い
4本目の「ザウルスボーイ」から少しずつ面白くなるのに、最初の3本が絶望的に面白くない感じ。
(なお、前の持ち主は3本目「ソーマの秘宝」(これが一番ひどい)をクリアしたところで止めていた)
・ゲームを全部クリアしても、フリーモードでプレイできないゲームがある
「BREAK SHOOT」など、ゲームをクリアしても、ストーリー内で特定のフラグを立ててないとフリーモードでプレイできないようで、再度ストーリーモードをやり直す必要がある。
(ノルマを1つクリアする毎に、いちいち町内を回って情報やゲームを集めないとフラグを取り逃すパターンがある模様)
「何度もやりこませる面白さ」と「クリアしてもプレイできない不便さ」は違うと思うのだが…。
・ゲームのジャンルはアクション、シューティング、RPG。(プラス、電子ゲーム、10円ゲームなどのミニゲーム)
それなりに多いが、1作目を思うと、「ロードファイター」風の簡単なのでいいからレースゲームもほしかった。
(ミニコーナー「ゲームセンターMSX」でやってた給油するレースゲームみたいなのとか)
・「おがわさん」の扱いが…
有野の挑戦、および武道館で挑戦した「ダービースタリオン」の騎手「おがわさん」がゲーム中のチョイ役で出てくる。
(番組中のミニコーナーの開発会議で言っていた「おがわをゲームに出す」話が実現されていた模様)
ただ、顔グラフィックはなくセリフのみなので、個人的に物足りなかった。
(一応馬(番組でおなじみのあの馬)には乗っている役だが、せっかく課長直筆の絵もあるわけだし、生かしてほしかった)
・ノルマの難易度が極端
基本操作をするだけでクリアのノルマがある一方、その次にいきなり後半の30面まで行けというものとか。
(いきなり激ムズになるなど難易度バランスがおかしいのは一部の昔のゲームの特徴といえばそれまでだが…なにもこんな形で再現しなくてもいいのに)
・ゲーム中の有野課長のツッコミボイスが前作に増して多すぎる印象。
しかも、フリーモードでもボイスが消えず、野次を飛ばされてるようでやりこみ意欲が減退するほどだった。
(オプションで「ボイス」音量をゼロにすれば回避可能。だが、他の人の声も全部消えてしまう)
※なお、以下の点はAmazonレビューなどで散々既出なので割愛。
・ゲームの説明書やノルマ、ヒントをプレイ中に参照できない。
前作でできていたことができないのはちょっと理解不可であり、致命的欠点。
そのわりに「2」の「課長は名探偵」で使ったような絵が引用されているシーンがあるが、開発期間が厳しいなら、もっとシステムを流用してくれて良かったのだが。
・ゲーム雑誌がない。
1、2作目のありがたみを改めて実感。ゲーム周りも含めた世界観を楽しんでいたのだなと思う。
・ゲーム選択など一部の画面で方向キーが使えず、タッチ操作しか受け付けずストレスを感じる。
この点も理解不可。いちいちタッチペンを出してられないので、指先で画面タッチして対応していた。
そして、攻略ゲーム8本のノルマを全部クリアした後のエンディング。
「ずっといっしょや」と言いながら有野少年が消えるシーンがあるが、
まるでバッドエンディングを思わせる微妙な雰囲気…。
さらにクリア後に再度ゲームを開始すると「3が2を超えることってあるんかなあ」という課長の一言ボイスが入るが、発売前から不吉すぎというか、自虐にしてもひどいと思った。
(真意が気になるが、これ以上は言うまい)
まとめると、「ゲーム番組がゲームを出す」というコンセプトは問題ない(番組の目標でもあったらしい(?))し、番組ファン向けの10周年としてのコレクターズアイテムとしてはそれなりに評価できる。
(一部ノリが寒い所もあるが、こういうのは番組オンエア時にもたまにあるし、今に始まったことじゃない(あくまでフォローです))
だが、肝心のゲーム部分(特にインターフェース周り)が残念。本当に残念。
(あと一工夫で面白くなりそうな部分もあっただけに…10周年に間に合わせるための開発期間などの制約があったのだろうか)
敢えて点数をつけるなら、番組ネタ部分:70点、ゲーム部分:30点といったところ。
(ただ正直なところ、1,2作目の面白さをアテにして発売日に買ってたら迷わずAmazonレビュー評価1をつけてたと思う)
もしこれからGCCXのゲームをやるという方なら、2作目、もしくはややお手頃な1作目の方をまずはオススメしたい。
(面白さは間違いなく1,2の方が上。あと、番組をあまり知らない方でもレトロゲーム集として楽しみやすいと思われる)
※無理を言えば、「有野の挑戦状3」でなく「3丁目の有野」なので、これはなかったことにして「有野の挑戦状」の続編を出してくれれば…とひそかに期待したい。
(次の節目である番組15周年とか、有野課長の昇進(?)記念とか…最悪、「1+2」でダウンロード配信とか)
※あるいは20周年企画で、供養の意味で「3丁目の有野クリアに挑戦」をDVD企画とかでやってほしいと思う(ゲーム部分はともかく、スタッフネタ部分だけで十分取れ高は稼げそう)。
※最後についでに、メインのゲーム8本の感想も簡単に。
(あくまで個人の感想です)
<各ゲームの感想>
■「ルーミーと魔法のホウキ」
初代「マリオブラザーズ」を狙ったつもりが、「ロードランナー」っぽい要素を入れたらややこしくなっただけな感じ。
2つ目のノルマ「敵を3匹連続で倒す」も最初のゲームにしてはちょっと難しく、第一印象悪化の原因に?
■「ウイングヒーロー」
「スカイキッド」っぽいシューティング。
「Rタイプ」のような溜め打ちがなかなか楽しいが、1発で倒せない敵が結構多いのと攻撃範囲が狭くて使いどころが少ないのが残念。
(グレフ本職のシューティングなわけだし、溜め打ちでザコをまとめて倒す場面とか作ってほしかった)
あと、番組でネタになっていた「やられても息をかけると復帰」は、3DSのマイク形状ではちょっとやりづらい感じも。
※それとハイスコアについてのバグと思われる現象。
最終面クリア時にパーフェクトボーナス(+1万点)が入った時、ハイスコアとして保存される点数は
そのボーナス抜きの点数となってしまう模様。
(ボーナス込みで新記録を塗り替えたのに、スコアが更新されてなくてあれっと思った)
■「ソーマの秘宝」
「ドルアーガの塔」っぽい迷路探索ゲーム。
だが、キャラの動きがもっさりしすぎ(ファミコンの問題作「星をみるひと」並み?)なのと、いちいち「透視」の操作をしないと抜け道や宝箱の位置がわからず、プレイしていて苦痛しかない印象(作業ゲーにもならない)で、楽しみどころが不明。
また、ノルマが同じような内容(「特定の武器を取る」の次のノルマが「その武器を使ってすぐ次の面の敵を倒す」)で、二度手間に感じる点も苦痛倍増の原因な気がする。
(前の持ち主はこのゲームで挫折していたが、それも納得)
■「ザウルスボーイ」
操作性がやや独特な横スクロールアクション。
浮かんだ足場へとジャンプした先に敵が来る意地悪な配置は「高橋名人の冒険島」を思わせる。
(初期の武器が石オノという点も)
ただ、その意地悪さに対して「くそっ、絶対クリアしてやるからな!」という感じで怒りを込めたやる気を出すのも、また当時のゲームの特徴だったかなと思う。
(意地悪さと高難易度は紙一重で難しい調整なのかとも思った)
また、面をクリアすると武器の種類が増えて使い分けができ、「ロックマン」のような雰囲気になる点もそこそこ面白い。
(ハイスコアランキングを見てると、このゲームが最もプレイしてる方が多い)
■「BREAK SHOOT」
ネオジオの「フライングパワーディスク」、あるいは時代を遡れば「ポン」っぽいシステム。
「ポン」の基本的な楽しさのおかげで意外と熱くなった。
ただ、後半のステージでは「アルカノイド」のように、壁の隙間へ針の穴を通すようなシュートをしないと先へ進めない場面が出てくるので、敵とのラリーを楽しみたいのに楽しさ半減となるのがちょっと残念。
■「ゾリアデス」
縦スクロールのキャラバン大会風シューティング。
グレフの本職(?)ということでそれなりに熱くなれた。
(ノルマ設定が目標スコアのクリア(●万点以上を出す、など)を目指す形式なのも良い。8本中1番熱かった)
ボーナス要素や武器の使い分けなどやり応えも十分なのだが、ステージの点数を競うならスコアアタックモード、もしくはステージ毎のハイスコア保存機能がほしかった。
(2作目でできてたわけだし、シューティングゲームならあって当然の要素と思うが…本職なのにどうしたの?という感じ)
現状はステージ全体のスコアしか保存されないため、短時間でのスコアアタックができないのが残念。
(仕方ないので、3DSの「ゲームメモ」機能でちまちまとスコアを手動保存してる。数少ない3DSの利点?)
■「ブラッドオブドラゴン」
リアルタイム制の横画面の戦闘、ジョブチェンジ要素など「FF5」風RPG。
(1作目のDQ風に対抗したのだろうか? BGMもそれっぽい曲があったりする)
ただ、普通の魔法攻撃(通常攻撃でなく)が普通のザコ敵相手に頻繁に「ミス」扱いになったり(敵と同じ属性の魔法でダメージが0になるとか、即死系魔法がきかないとかじゃなく、ミスを頻発)、前列・後列の概念があるのに戦闘中に変更がきかない等、違和感や片手落ちな点が色々。
(魔法攻撃が50%外れるRPGってなんだ?ってレベル。普通の敵に対する通常攻撃も50%くらい外れるので普段の戦闘中からフラストレーションが溜まる。わざわざ意地悪なクソゲー要素を入れたんじゃない?と勘繰りたくなるほどだった)
それでも、当時のRPGをやり込んでいた思い出補正のせいか、なんだかんだ言いつつ多少バランスが悪くても自分なりに微調整してレベル上げやアイテム・お金のやりくりをちまちまと楽しめるところも一応はある。
「レベルアップでHP/MPが回復」、「レベル上げを他の人に任せる」などいい要素もあるので微妙に残念。
なお、キャラの性格は好みが分かれる感じ。
(RPGの進化につれてキャラ立ちが強くなってきて、良くも悪くもゲームが映画に近くなりつつあった当時の宿命?)
■「ネジマキングダム」
「ゼルダの伝説(SFC版)」風全方向スクロールアクション。(音楽もそれっぽい)
謎解きは軽めでゴリ押しに近い場所もあるけど、アイテムを手に入れて世界が広がっていく感覚はまさにゼルダな感じでそこそこ楽しめた。
※最後に、DVD付きの「3丁目の有野」もあり。ゲームよりDVDの方が楽しそう。
先日クリアした1作目「ゲームセンターCX 有野の挑戦状」(以下リンク)に続き、今度は問題作(?)として話題の3作目「3丁目の有野」をプレイしてみたのでそのレビューを簡単に。
(Amazonでの値段がだいぶ下がってたので買ってみることにした)
DS「ゲームセンターCX 有野の挑戦状」をクリア
http://tama-game-retro.blog.jp/archives/54173798.html
ゲーム内容、システム面など色々問題を抱えていてレビューでも酷評が目立つ作品だが、何か面白い点(弁護できる点)はないかと探しながらプレイした。
(発売後、番組内であまり触れられなかった時点で嫌な予感満々ではあったが…1作目は有野課長が攻略するなどの企画もあったのに)
※すれちがい通信でのハイスコアランキングなど、3DSならではの面白さもある。
<良い点>
・3DSということで、大容量を生かして有野課長・スタッフのボイスを多数収録
(AD鶴岡さんの名曲「♪じゅ~り~はち~り~」もしっかり入ってる)
タイトル画面の曲、オープニングの菅Pの長回しのナレーションなど番組オンエアを思わせる演出もあり。
(課長と管Pの掛け合いみたいに連続でボイスが入ることもあり、番組を見てるようで楽しい)
・名言システム(名言リスト)
10年に渡る番組中で出た様々な名言(ボイスつき)が集まっていて、番組本を揃えてない者にとってはなかなか楽しい。
(逆に本を揃えている方には既出のものばかりでありがたみがないかも。
「ハテナの大冒険」でカメラ阿部さんが発した名言「うるせいよ」もちゃんと入ってる)
・番組スタッフが勢揃い
ゲームの舞台となる商店街の店員や主人公の同級生としてAD・スタッフさん達が総登場する。
(番組本編にたまにしか出ないAP石田さん、CA府川さんなども出てくる。最近出ていたさっちゃん先生も)
ただ、ゲームの設定上、ADさんなどが子供の姿で出てくるのは好みが分かれるかもしれない。
(カーデガンといい、「MAX」と書かれたシャツといい、一目で誰かは分かることが多い)
10年間の集大成という感じでみんな出てくるのは同窓会のようでいい感じ。
(VE須田さんが電器屋(ゲーム機の接続役だから? なお、店員はコントローラーも直せる府川さん)、タニーが肉屋など、納得の配役もあり)
・電子ゲームなど、癖になるミニゲーム
攻略対象のゲーム内ゲームの他、手軽にゲームウォッチや10円ゲームの気分が味わえるミニゲームが何本か入っている。
「ゲームボーイギャラリー」などのソフトを買わなくても手軽に楽しめるので、まあまあ元が取れた気分だった。
※その後、ゲームセンターCX仕様の10円ゲームが出るとは驚いたが…ある意味これも「ゲーム化」?
#GCCX ロケ地巡り(#250「あみあみ秋葉原ラジオ会館店」)
・すれちがい通信でのハイスコア情報交換
これぞ3DSならではの長所。すれちがい通信によって他のプレイヤーのハイスコア情報がソフト内のランキングに記録され、スコアを競うことができる。
昔のゲーセンで、ハイスコアが貼り出されていたり、雑誌「ゲーメスト」にハイスコアコーナーがあったのを思い出す。
(他の人がより高いスコアを出してると、(たとえイマイチなソフトでも)スコアを更新したくてつい熱くなってやりこんでしまうのが不思議。すれちがいでしかスコア情報を得ることができないので、気分は「俺より強いやつに会いに行く」(by ストⅡのCM)。すれ違うだけで会いはしないが)
※オンラインランキングだとメーカー側がサーバ等の管理を終了すればランキングも終わってしまうが、すれちがい通信ならそれを気にせずにずっと記録が残る(戦いが続く)のが地味にいい感じ。
(「リッジレーサー3D」のゴーストデータのすれちがい交換みたいなものか)
<悪い点>
・ストーリー上の攻略ゲームは8本あるが、率直に言ってイマイチな物が多い
4本目の「ザウルスボーイ」から少しずつ面白くなるのに、最初の3本が絶望的に面白くない感じ。
(なお、前の持ち主は3本目「ソーマの秘宝」(これが一番ひどい)をクリアしたところで止めていた)
・ゲームを全部クリアしても、フリーモードでプレイできないゲームがある
「BREAK SHOOT」など、ゲームをクリアしても、ストーリー内で特定のフラグを立ててないとフリーモードでプレイできないようで、再度ストーリーモードをやり直す必要がある。
(ノルマを1つクリアする毎に、いちいち町内を回って情報やゲームを集めないとフラグを取り逃すパターンがある模様)
「何度もやりこませる面白さ」と「クリアしてもプレイできない不便さ」は違うと思うのだが…。
・ゲームのジャンルはアクション、シューティング、RPG。(プラス、電子ゲーム、10円ゲームなどのミニゲーム)
それなりに多いが、1作目を思うと、「ロードファイター」風の簡単なのでいいからレースゲームもほしかった。
(ミニコーナー「ゲームセンターMSX」でやってた給油するレースゲームみたいなのとか)
・「おがわさん」の扱いが…
有野の挑戦、および武道館で挑戦した「ダービースタリオン」の騎手「おがわさん」がゲーム中のチョイ役で出てくる。
(番組中のミニコーナーの開発会議で言っていた「おがわをゲームに出す」話が実現されていた模様)
ただ、顔グラフィックはなくセリフのみなので、個人的に物足りなかった。
(一応馬(番組でおなじみのあの馬)には乗っている役だが、せっかく課長直筆の絵もあるわけだし、生かしてほしかった)
・ノルマの難易度が極端
基本操作をするだけでクリアのノルマがある一方、その次にいきなり後半の30面まで行けというものとか。
(いきなり激ムズになるなど難易度バランスがおかしいのは一部の昔のゲームの特徴といえばそれまでだが…なにもこんな形で再現しなくてもいいのに)
・ゲーム中の有野課長のツッコミボイスが前作に増して多すぎる印象。
しかも、フリーモードでもボイスが消えず、野次を飛ばされてるようでやりこみ意欲が減退するほどだった。
(オプションで「ボイス」音量をゼロにすれば回避可能。だが、他の人の声も全部消えてしまう)
※なお、以下の点はAmazonレビューなどで散々既出なので割愛。
・ゲームの説明書やノルマ、ヒントをプレイ中に参照できない。
前作でできていたことができないのはちょっと理解不可であり、致命的欠点。
そのわりに「2」の「課長は名探偵」で使ったような絵が引用されているシーンがあるが、開発期間が厳しいなら、もっとシステムを流用してくれて良かったのだが。
・ゲーム雑誌がない。
1、2作目のありがたみを改めて実感。ゲーム周りも含めた世界観を楽しんでいたのだなと思う。
・ゲーム選択など一部の画面で方向キーが使えず、タッチ操作しか受け付けずストレスを感じる。
この点も理解不可。いちいちタッチペンを出してられないので、指先で画面タッチして対応していた。
そして、攻略ゲーム8本のノルマを全部クリアした後のエンディング。
「ずっといっしょや」と言いながら有野少年が消えるシーンがあるが、
まるでバッドエンディングを思わせる微妙な雰囲気…。
さらにクリア後に再度ゲームを開始すると「3が2を超えることってあるんかなあ」という課長の一言ボイスが入るが、発売前から不吉すぎというか、自虐にしてもひどいと思った。
(真意が気になるが、これ以上は言うまい)
まとめると、「ゲーム番組がゲームを出す」というコンセプトは問題ない(番組の目標でもあったらしい(?))し、番組ファン向けの10周年としてのコレクターズアイテムとしてはそれなりに評価できる。
(一部ノリが寒い所もあるが、こういうのは番組オンエア時にもたまにあるし、今に始まったことじゃない(あくまでフォローです))
だが、肝心のゲーム部分(特にインターフェース周り)が残念。本当に残念。
(あと一工夫で面白くなりそうな部分もあっただけに…10周年に間に合わせるための開発期間などの制約があったのだろうか)
敢えて点数をつけるなら、番組ネタ部分:70点、ゲーム部分:30点といったところ。
(ただ正直なところ、1,2作目の面白さをアテにして発売日に買ってたら迷わずAmazonレビュー評価1をつけてたと思う)
もしこれからGCCXのゲームをやるという方なら、2作目、もしくはややお手頃な1作目の方をまずはオススメしたい。
(面白さは間違いなく1,2の方が上。あと、番組をあまり知らない方でもレトロゲーム集として楽しみやすいと思われる)
※無理を言えば、「有野の挑戦状3」でなく「3丁目の有野」なので、これはなかったことにして「有野の挑戦状」の続編を出してくれれば…とひそかに期待したい。
(次の節目である番組15周年とか、有野課長の昇進(?)記念とか…最悪、「1+2」でダウンロード配信とか)
※あるいは20周年企画で、供養の意味で「3丁目の有野クリアに挑戦」をDVD企画とかでやってほしいと思う(ゲーム部分はともかく、スタッフネタ部分だけで十分取れ高は稼げそう)。
※最後についでに、メインのゲーム8本の感想も簡単に。
(あくまで個人の感想です)
<各ゲームの感想>
■「ルーミーと魔法のホウキ」
初代「マリオブラザーズ」を狙ったつもりが、「ロードランナー」っぽい要素を入れたらややこしくなっただけな感じ。
2つ目のノルマ「敵を3匹連続で倒す」も最初のゲームにしてはちょっと難しく、第一印象悪化の原因に?
■「ウイングヒーロー」
「スカイキッド」っぽいシューティング。
「Rタイプ」のような溜め打ちがなかなか楽しいが、1発で倒せない敵が結構多いのと攻撃範囲が狭くて使いどころが少ないのが残念。
(グレフ本職のシューティングなわけだし、溜め打ちでザコをまとめて倒す場面とか作ってほしかった)
あと、番組でネタになっていた「やられても息をかけると復帰」は、3DSのマイク形状ではちょっとやりづらい感じも。
※それとハイスコアについてのバグと思われる現象。
最終面クリア時にパーフェクトボーナス(+1万点)が入った時、ハイスコアとして保存される点数は
そのボーナス抜きの点数となってしまう模様。
(ボーナス込みで新記録を塗り替えたのに、スコアが更新されてなくてあれっと思った)
■「ソーマの秘宝」
「ドルアーガの塔」っぽい迷路探索ゲーム。
だが、キャラの動きがもっさりしすぎ(ファミコンの問題作「星をみるひと」並み?)なのと、いちいち「透視」の操作をしないと抜け道や宝箱の位置がわからず、プレイしていて苦痛しかない印象(作業ゲーにもならない)で、楽しみどころが不明。
また、ノルマが同じような内容(「特定の武器を取る」の次のノルマが「その武器を使ってすぐ次の面の敵を倒す」)で、二度手間に感じる点も苦痛倍増の原因な気がする。
(前の持ち主はこのゲームで挫折していたが、それも納得)
■「ザウルスボーイ」
操作性がやや独特な横スクロールアクション。
浮かんだ足場へとジャンプした先に敵が来る意地悪な配置は「高橋名人の冒険島」を思わせる。
(初期の武器が石オノという点も)
ただ、その意地悪さに対して「くそっ、絶対クリアしてやるからな!」という感じで怒りを込めたやる気を出すのも、また当時のゲームの特徴だったかなと思う。
(意地悪さと高難易度は紙一重で難しい調整なのかとも思った)
また、面をクリアすると武器の種類が増えて使い分けができ、「ロックマン」のような雰囲気になる点もそこそこ面白い。
(ハイスコアランキングを見てると、このゲームが最もプレイしてる方が多い)
■「BREAK SHOOT」
ネオジオの「フライングパワーディスク」、あるいは時代を遡れば「ポン」っぽいシステム。
「ポン」の基本的な楽しさのおかげで意外と熱くなった。
ただ、後半のステージでは「アルカノイド」のように、壁の隙間へ針の穴を通すようなシュートをしないと先へ進めない場面が出てくるので、敵とのラリーを楽しみたいのに楽しさ半減となるのがちょっと残念。
■「ゾリアデス」
縦スクロールのキャラバン大会風シューティング。
グレフの本職(?)ということでそれなりに熱くなれた。
(ノルマ設定が目標スコアのクリア(●万点以上を出す、など)を目指す形式なのも良い。8本中1番熱かった)
ボーナス要素や武器の使い分けなどやり応えも十分なのだが、ステージの点数を競うならスコアアタックモード、もしくはステージ毎のハイスコア保存機能がほしかった。
(2作目でできてたわけだし、シューティングゲームならあって当然の要素と思うが…本職なのにどうしたの?という感じ)
現状はステージ全体のスコアしか保存されないため、短時間でのスコアアタックができないのが残念。
(仕方ないので、3DSの「ゲームメモ」機能でちまちまとスコアを手動保存してる。数少ない3DSの利点?)
■「ブラッドオブドラゴン」
リアルタイム制の横画面の戦闘、ジョブチェンジ要素など「FF5」風RPG。
(1作目のDQ風に対抗したのだろうか? BGMもそれっぽい曲があったりする)
ただ、普通の魔法攻撃(通常攻撃でなく)が普通のザコ敵相手に頻繁に「ミス」扱いになったり(敵と同じ属性の魔法でダメージが0になるとか、即死系魔法がきかないとかじゃなく、ミスを頻発)、前列・後列の概念があるのに戦闘中に変更がきかない等、違和感や片手落ちな点が色々。
(魔法攻撃が50%外れるRPGってなんだ?ってレベル。普通の敵に対する通常攻撃も50%くらい外れるので普段の戦闘中からフラストレーションが溜まる。わざわざ意地悪なクソゲー要素を入れたんじゃない?と勘繰りたくなるほどだった)
※「ドラクエ1」で竜王にベギラマが効かないことのオマージュかもしれないが、ボス相手でなくただのザコ敵でそれをやられても…という感じ。
それでも、当時のRPGをやり込んでいた思い出補正のせいか、なんだかんだ言いつつ多少バランスが悪くても自分なりに微調整してレベル上げやアイテム・お金のやりくりをちまちまと楽しめるところも一応はある。
「レベルアップでHP/MPが回復」、「レベル上げを他の人に任せる」などいい要素もあるので微妙に残念。
なお、キャラの性格は好みが分かれる感じ。
(RPGの進化につれてキャラ立ちが強くなってきて、良くも悪くもゲームが映画に近くなりつつあった当時の宿命?)
■「ネジマキングダム」
「ゼルダの伝説(SFC版)」風全方向スクロールアクション。(音楽もそれっぽい)
謎解きは軽めでゴリ押しに近い場所もあるけど、アイテムを手に入れて世界が広がっていく感覚はまさにゼルダな感じでそこそこ楽しめた。
※最後に、DVD付きの「3丁目の有野」もあり。ゲームよりDVDの方が楽しそう。
(12:22)