2019年08月

2019年08月16日

今回は、レトロゲームに関する本を読んだ話などを。

●「ファミリーコンピュータ1983-1994」
2003年にファミコン生誕20周年を記念して行われたテレビゲームの企画展「レベルX」にちなんで出版された本。
(出版社はゲームセンターCXの番組本などでおなじみ太田出版)

 番組本「ゲームセンター『CX』」を読む

ファミリーコンピュータ 1983-1994

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ちなみに「レベルX」は2003/12~2004/02に東京都写真美術館にて開催。
P1840015

ファミコンの歴史紹介や全部のゲームソフト展示、代表作品の試遊台が並ぶ当時としては画期的なゲームイベントだったらしい。
最近で言えば「あそぶ!ゲーム展」や「GAME ON」のようなもの?)

 「あそぶ!ゲーム展」の写真色々(京浜東北線・川口駅)
 ポンからPSVRまで遊び放題・お台場「GAME ON」へ(1)

イベントのチラシに(ほぼ?)全ソフトのパッケージが印刷されてたりと、ファミコンの全てを紹介するのがウリだった模様。
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さて、本の構成は以下のような感じ。

■ファミリーコンピュータソフト1252
ファミコンソフトのパッケージを並べた写真を交えた作品紹介。
(大判本で、結構大きな写真でパッケージを見られるのがありがたい。代表作は1枚ずつ、その他ソフトはある程度まとめて集合写真っぽく撮影されていた)
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「スーパーマリオ」などの代表作や「ポパイ」などの初期ファミコンソフトについては、作品説明も入っていて往年の名作の情報を復習できる。
(「バンゲリングベイ」のヘリの名は「シーアパッチ」、「マッピー」のマッピーとニャームコはロボットとして実在する、などのトリビア情報も盛り込まれていてついつい読み込んでしまう)

ソフトのパッケージが並んでるのを見ると、昔通った中古ゲームショップで棚に並んだパッケージを1個1個見ながらどれを買うか悩んだのを思い出す。
(箱の側面のデザインなんかも並べて比較するとメーカーの特徴が出ていて面白い)

「わんぱくコックンのグルメワールド」などパッケージ絵だけ印象的だがなんとなくスルーしたゲームも多々あったのを思い出したり。
(「Dの食卓」で有名なあの飯野氏の作品だと知ったのはつい最近の話だったりする)

 (関連)「ゲーム -Super 27 years life-」(飯野賢治)を読んでみた



ソフトのパッケージをじっくり眺めると「パックマン」には「NPM-4500」と4500円を示すことが書いてあったりとか、「バンゲリングベイ」では「by Will Wright」とゲームの作者・ウィルライトの名前がちゃんと入ってたりとか、「カラテカ」には「史上最強の必殺拳 from USA」と書いてあったりとか、「グーニーズ2」では「ヨーヨーが当たる!5000個」などの意外な発見も。
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「アイアムアティーチャー てあみのきそ」などのレアソフトもちらっと写ってた。
さらに、ほぼ名前だけだが「大和のマイトレード」など「ファミコントレード」(ファミコンで株取引する)のソフトも紹介されていた。

ついでに「●●のプリンセスがいっぱい」「●● 朝までファミコン」など今となっては出てはいけない人(?)が冠されたソフトも出ていたり、「爆笑!愛の劇場」というのがあって「人生劇場」と似たタッチの絵とフォントなんだけどメーカーが違う(タイトーでなくココナッツジャパン)ので当時謎に思ってたのを思い出したりとか、語りだしたら止まらない充実ぶりだった。



■クリエイターインタビュー
当時ご存命だった任天堂・前社長の山内博氏にはじまり、「スーパーマリオ」の宮本茂氏や「マザー」の糸井重里氏など任天堂の代表作に関するクリエイター、さらにファミコンのライバル機だったMSX、セガメガドライブで名作を開発していた「メタルギア」の小島氏、「ソニック」の中氏へのインタビューを収録。

山内氏がオンラインゲームについて「長時間同じソフトで遊ぶため新作ソフトが売れなくなる」と言っていて、いまや常識の月額課金やガチャによる収益という概念が当時はまだなかったことが興味深い。
(いまやソフトは無料(フリートゥプレイ)で、その後のガチャでヘビーユーザーに課金させればいいという…時代の流れとは怖いもの)


■ゲームハードウェア68
1983-2003の間に発売されたファミコン、任天堂のゲーム本体や周辺機器、および同時代の他社のゲーム機を並べた大判写真。
ソフトの写真と違い、机上にハードがざらっと並べられた状態で撮影したため判別が難しいものもあるのが残念だが、「野村ファミコントレード・通信アダプタセット」などのレア物もさりげなく並んでいるのがすごい。

 (関連記事)「ファミコンで株式入門」を読んでみた。


■コラム
上の2つでほぼ9割以上を占めていてお腹一杯なのだが、他にも「ゲーム機の進化における野球ゲームの演出」(「ベースボール」から「パワプロ」などへの進化)や「ゲーム画面とデザインの効果」(固定画面からスクロールへの進化など)といった興味深いコラムも添えられている。
(2003年までの20年間の進化を本書で見た上で、その後、今までの約15年のゲームの進化を思うと色々興味深いものがある)


ということで、ファミコン好きな方、ソフトのパッケージ画像で当時を懐かしみたい方にオススメかと思う。
(なお、ソフトの説明やインタビューなどの本文はほぼ全体について日本語の他に英語が併記されていて、外国人ゲームファンでも読みやすいだろう)

※ゲームセンターCXとのつながりでいえば、シーズン1のダイジェスト放送(BONUS STAGE)にて、有野課長がこのイベント(レベルX)を紹介するシーンが入っていた気がする。



 

(21:21)