2019年07月

2019年07月20日

今回行ったのは、秋葉原駅近くに最近新装オープンしたゲームセンター「秋葉原セガ5号館」。
(行ったのは2019年7月)

※昔懐かしいF1レースクイーンにも会うことができ、夏にピッタリ?(スーパーモナコGP)
akihabara_sega_5_super_monaco_gp_race_queen


場所は電気街口を出て中央通りを西へ渡り、総武線の線路沿い(北側)にさらに西へ進んだ先。
1Fの入口横には「セガのたい焼き」があり、「セガロゴ焼き」などを味わうこともできる。

 (公式)セガ 秋葉原 5号館 - セガのお店情報サイト

akihabara_sega_5


さて、レトロゲームの集まるビルの4Fへ行くと、フロアの半分はダーツゲームが並んでいるのだが、もう半分の場所に所狭しと大型筐体や体感ゲーム、ガンシューティングゲーム、ピンボールなどが集められていた。
(かつてのクラブセガ新館(3号館)を思わせる雰囲気で、あまりの密度の濃さにプレイ前からワクワクが止まらない)

 秋葉原・クラブセガ新館、レトロ体感ゲームが一部撤去

akihabara_sega_5_pong


ゲームについて紹介していくと、まず入口近く(入って左手)にあったのがこちら。
奥から順に、

・スーパーハングオン
・スーパーモナコGP
・パックマンバトルロイヤル
・PONG(リニューアルエレメカ版)
・スペースアタック
akihabara_sega_5_game1

「スーパーハングオン」は数年前にセガ新館にあった(唯一残されたレトロ筐体)のを覚えてるが、向こうから移されたのだろうか…今度行った時に確認してみたい。

「スーパーモナコGP」は10年近く前、伝説のレトロゲーセン・松戸メクマンが営業してた頃にプレイしたのを思い出す。
(さらにゲームセンターCXつながりで言えば、昨年の「GCCXon太平洋」のたまゲーで「日本ゲーム博物館」にて有野課長がプレイしていた気がする)

 松戸のレトロゲーセン・メクマンの思い出と移転後の状況

コースが微妙に実際のF1のモナコGPのコースに似せている形で、慣れてないと混乱するかも。
(ヘアピンや連続シケイン、トンネルなどは結構そっくり…ってF1見てない方はすみません)
akihabara_sega_5_super_monaco_gp_course

ゲームはショートコース(1周)を使った予選、そして通過すれば決勝(3周)という実際のF1のような流れ。
決勝では一般的なレースゲームのような残り時間制ではなく、レースの進行とともに上がっていく規定順位より前をキープしないと即ゲームオーバーという方式なのが新鮮。
(課長の挑戦していたSFC版「F-ZERO」のような感じ)
akihabara_sega_5_super_monaco_gp_race

ゲームが終わればタイトル画面に戻ってレースクイーン(いい感じに日焼け…あるいは黒ギャル?)が写る。
(いまどきレースクイーンのいるゲームも珍しくなった感が…「バーチャレーシング」とかF1系のレースゲームが懐かしい限り)
akihabara_sega_5_super_monaco_gp_race_queen

※そういえば先日発表されたメガドライブミニには「スーパーモナコGP」が入らなかったのがちょっと残念。
 (アイルトンセナ監修の続編「スーパーモナコGP2」はほぼ無理としても、メガドライブ移植版の1作目なら実名選手はいないし問題ないかと思ったのだが…。実際のF1サーキットで戦うモードが入っていて、その時点でアウトなのだろうか)



※なお、こちらのレトロゲームのプレイ料金は大半が1プレイ200円。
 ある意味昔のお値段?(初代バーチャや大昔の初代ハングオンなんかも200円だったと聞くし)
 メンテナンス費用を考えれば、それでもプレイできるだけありがたいところだろうか。


「パックマンバトルロイヤル」は過去に紹介したお店だと「熱海城」やパックマンのイベント、そのほか普通のゲーセンでもわりと見かけるが、やはり4人対戦は魅力的。
(同じ4人対戦なら「デイトナUSA」や「セガラリー」の4台連結とか見てみたいが…)

 GCCXロケ地巡り(#216・「熱海城」(地下ゲーセン編))
 歴代パックマンが勢揃い!「PAC‐MAN(TM)GINZA STYLE」

「スペースアタック」は見ての通り、セガの出したいわゆる「インベーダー『風』ゲーム」。
(自機や前に並ぶトーチカ、インベーダーの形などが微妙に違い、タイトーのやつと比べながらプレイすると色々気付かされて興味深い)
akihabara_sega_5_space_attack

操作レバーとボタンがかなり小さめなのが時代を感じる。
(筐体のデザインが各社あまりこなれてなかった頃でまちまちというか)
akihabara_sega_5_space_attack_control

なお、タイトーのやつとの違いとして、インベーダーを全滅させた後に「円盤」が出現して不規則な動きで下へ攻めてくるのだが、これを倒すと1UPするので初心者でもわりと長くプレイしやすいのが嬉しいところ。
(数少ない1プレイ100円台でもあるので、時間つぶしにオススメ)
akihabara_sega_5_space_attack_ufo

※面が進むとインベーダー大群の初期位置がどんどん下がって来て、トーチカとかぶるくらいの位置になるのがシビア。
 (自分は4面くらいでやられてしまった)


他にはレトロガンシューティングゲームも豊富で、以前イオン南越谷店でプレイした「レッツゴージャングル」などがあった。
(右隅にはペプシコーラの自販機らしきオブジェが置かれていて、ちょっとアメリカンな雰囲気を演出)

 懐かしゲームコーナー巡り「イオン南越谷店」(2018/08再訪)

akihabara_sega_5_lets_go_jungle


意外と思い出語りが長くなってしまったので、次回へ続く。
(何年もご無沙汰だった筐体を見ると、どうしてもあれこれ語りたくなってしまうゆえ…)

 レトロゲーセン巡り「秋葉原セガ5号館」(2/2)
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(10:09)

2019年07月06日

今回は、レトロゲームに関する本を読んだ話などを。

■スーパーマリオランド・エンディング画面

初代「ゲームボーイ」のローンチソフト「スーパーマリオランド」のエンディング画面。
(結構前の「ゲームセンターCX」にて有野課長もクリアしていた)

ゲームボーイの素朴な音源が奏でるエンディング曲が結構印象的なのだが、その冒頭で画面下のスタッフロールに「PRODUCER G. YOKOI」とゲームボーイの生みの親・横井軍平氏の名前が流れるのも、今となっては印象深い。

※実は敵の数が増えた裏面があり、表面だけで物足りない方にオススメ。

 (参考記事)3DSVC・裏面もある「スーパーマリオランド」

super_mario_land_ending_yokoi_gunpei


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■「横井軍平ゲーム館」

古くは「ウルトラハンド」から「ゲームウォッチ」、さらに「ゲームボーイ」「バーチャルボーイ」などまで、任天堂にておもちゃやゲーム機の製作に携わった横井軍平氏へのインタビューを牧野武文氏がまとめた本。

インタビュー内容はおもちゃ・ゲーム機の製作の裏話のほか、横井氏の生い立ちや有名な「枯れた技術の水平思考」などの技術者論、任天堂の退職の経緯など多岐にわたり、任天堂フリークにはたまらない。
(インタビューが行われたのが横井氏が交通事故で亡くなる直前で、横井氏の全てが綴られた一冊となってしまったというのがちょっと運命的)

横井氏の作品といえばまず浮かぶのは「ウルトラハンド」「ラブテスター」といったおもちゃだが、他にも、あのルービックキューブを越えたとも言われるパズルゲーム「テンビリオン」やラジコンカー「レフティRX」などの隠れた遺作なども紹介されていたり、光線銃からの「ダッグハント」「ワイルドガンマン」などファミコン作品へのつながり、ゲームボーイの麻雀ゲーム「役満」の前に既に電子ゲームの「役満」があって通信対戦ができてたこと(さらに実はバグがあったこと)、アメリカでのファミコン売り出しのため実はすごく重要だった任天堂ロボットのコンセプトなど、任天堂の歴史の中での横井氏の存在の大きさを改めて実感させられた。
(当時の任天堂社長・山内氏やマリオでおなじみ宮本氏など開発スタッフとのこぼれ話も随所に盛り込まれていて、読み進める度に任天堂についての興味が高まる)

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※「ラブテスター」は以前のロケ地巡りで紹介した「柴又ハイカラ横丁」のおもちゃ博物館にもあったのを思い出す。

 GCCXロケ地巡り(#32・柴又駅「柴又ハイカラ横丁」)(追記)


※余談を言うと、「『ヨッシーのたまご』で、受け皿の方を動かすアイディアを提案」といった内容も出てきて、ふと、過去に読んだ「ゲームセンター『CX』」の番組本で、田尻智氏のインタビューの中で出てきた横井氏のエピソードを思い出したり。

 番組本「ゲームセンター『CX』」を読む


※ちなみに、同じ牧野武文氏の著書で「任天堂ノスタルジー 横井軍平とその時代」というのもある。

こちらでは「横井軍平ゲーム館」の後日談や書ききれなかった話の追記、横井氏が任天堂退職後に立ち上げた会社「コト」での活動内容、横井氏の直筆スケッチなどがあり、こちらも貴重な内容が多いので併せて読むのにオススメかと思う。



※さらについでに、「ゲームの父・横井軍平伝」という著書も。

こちらも一部内容は似ている部分があるが、横井氏の開発したおもちゃのカラー写真や横井氏のオフショット・若い頃の写真、さらにバーチャルボーイやワンダースワンの一部設計図などが収録されていた。

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