2018年12月

2018年12月27日

今回はレトロゲーム系のイベント・ショップに行った時の話を。

先日、蔵前駅そばのトーキョーピクセル蔵前店で開催中の「ファミコンの思い出展」に行ってきた。
(2019/01/09~14まで追加開催とのことなので、最新情報は公式サイトでチェックを)

 TOKYO PiXEL
 http://tokyopixel.jp/

これは持ち主の手で名前などが書かれたファミコンなどのゲームソフトを集めた企画展。
(「名前入りカセット博物館」という公式サイトもあり、持ち主を探す活動中とのこと)

 HOME   名前入りカセット博物館
 https://bonusstage.net/famicassearch/

子供の頃に「借りパク」防止でファミコンカセットに名前を書いた(親に書かれた)方も結構いると思われるが、そんな個性溢れる書き込みのほか、シールを貼ったりゲームのラベルに落書きしたカセットもあったりと実に多彩で、さながらアートの趣もあった。

※国内のファミコンソフトだけでなく、海外版ファミコン・スーファミであるNES/SNESの名前入りソフトも展示あり。
 名前入りソフトは世界共通の文化?
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というわけで都営地下鉄・蔵前駅の北西側、裏通りに少し入った場所にあるトーキョーピクセルへ。

さっそく入り口のドアに「SHOGUN」のカセットが。
(「ワイドナショー」にも出たことでおなじみ。「マツモトヒトシ」と某お笑いの大御所っぽい方のお名前だけでじわじわくる。)
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ドアの上の天窓部分にもカセットが一杯貼られていて、入る前から度肝を抜かれる。
(右側の「まこと・ひろし・ちえ」と連名なのは三兄弟の共有財産だったのだろうか…)
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というわけで店内へ。
壁一面に名前などが書かれたファミコンカセットがずらっと並び、まるで美術館の館内で壁に貼られた絵を見てるような気分で一本一本のソフトを鑑賞できる。
IMG_tokyopixel_famicom_wallart


シンプルに名前が書かれたものの他、「メグミ」「恵」と名前がカタカナから漢字に進化していたり、「はしもと 3501」と団地の番号らしき数字が添えられてる物(なぜか平仮名・カタカナ)など、書き方は様々。
思わず書かれた背景や持ち主の様子をプロファイリングしたくなる。
IMG_tokyopixel_famicom_name


うっすら「えんどう」と書かれた上から「武内」と重ね書きされたソフトなんかもある。
中古屋を経て持ち主が変わったのだろうか、はたまた…?
(名前などが書かれたソフトは中古ファミコンショップでの買い取り価格が値下がり、もしくは買い取り拒否だったのを思い出す)
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落書き以外でも、ソフトメーカーによってカセット裏面の注意書きが様々で個性が出ているのも見ていて面白い。
(ソフトの面白さの簡易説明が書かれているナムコ、画面写真入りで説明するアイレムなど…いわばカセットの背中で語っているとでも言おうか)
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ご丁寧にテプラでソフト名を貼り付けてるソフトもあった。
「MAJONG 4PLAYERS」は「4人打ち麻雀」?
(ぐぐると麻雀は「mahjong」の方が一般的スペルらしい)
IMG_tokyopixel_famicom_mahjong


名前以外ではシールが貼られたソフトも結構あったが、ビックリマンシールが多いのが時代を感じる。
「フュジョンキッドス」とヘッドではないが大物っぽいシールが貼られていたり。
(マジックの落書き、シールの剥がし跡などを隠すために貼ったようだが…)
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「ファミスタ」の対戦パスワードなども貼られていたり。
(ファミコン通信とかマル勝ファミコンあたりの別冊付録とかから切り取ったのだろうか…選手データの載った下敷きとかもあったのを思い出す)
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上部に「家宝」と貼られたファミコンの「ベースボール」。
(大切な人にもらったプレゼントだったのだろうか…その下の「スペランカー」はソフト背面にご丁寧に名前記入欄が付いている)
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同じ「ベースボール」で初期版のカセットもあったが、こちらには「ドラクエ4」のブライのシールが貼られていた。
(ブライ好きとはなかなかコアな趣味である。発売時期も結構離れているがどんな思いで貼ったのだろうか…)
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なぜか「JAL」のシールが貼られたソフトも。
なぜファミコンソフトに日本航空…と思うが、飛行機系のゲームだったとか?
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他にソフト背面の定番というと、中古ゲームソフトショップが貼った店名シール。
「宝島」「dokidoki冒険島」「ファミコンストア」などここまで揃うと圧巻。
(ソフト背面の落書きを隠したり、よそのチェーン店にソフトが流れない(シールが貼ってあるので自分の店でしか再び買取できない)ようにするためだろうか)
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なお、スーファミソフトや海外版ファミコン・スーファミであるNES/SNESのソフトも多数展示されていた。
(外見どころか中身も改造対象だった「ジーコサッカー」はある意味別格?)
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「JUAN Luis」とフランス人っぽい名前などが書かれていて、名前入りソフトが世界共通の文化だと思うとちょっと嬉しく感じる。
(NESのソフトの独特の形状やデザインも印象的。「AVGN」でよく見ていたのを思い出す)
IMG_tokyopixel_famicom_NES



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といったところで以上。

いまやネット上のゲーム実況や動画、さらにアーカイブ版や復刻版の販売など様々な手段でレトロゲームに触れられる昨今だが、カセットの現物はますます貴重な物となり、ゲーム動画とはまた違った楽しさ・懐かしさを感じさせてくれると思った。
(中古ゲームショップというのも減りつつあり、ソフトの現物(まして落書きなど持ち主の名残が残った品)がずらっと並んだ様子を見る機会も貴重になりつつあると思う)

 (関連記事)GCCXロケ地巡り(#17・山手線・秋葉原駅「スーパーポテト レトロ館」)
 http://tama-game-retro.blog.jp/archives/56014255.html
 GCCXロケ地巡り(#122・埼京線・板橋駅「斎藤商店」)
 http://tama-game-retro.blog.jp/archives/35902320.html


最寄り駅は都営地下鉄・蔵前駅だが、浅草や秋葉原からもほど近いので、秋葉原でのお買い物や都心観光などのついでに立ち寄ってみてはどうか。


 


 



(18:36)

2018年12月15日

今回は先日記事にした「ウェアハウス川崎」へ再び行った時の話を。
(2018/01のもの。前回行ったのが2015/09で約2年ぶりの再訪だった)

 前回行った時の記事:GCCXロケ地巡り(再訪)(#77・「ウェアハウス川崎」)
 http://tama-game-retro.blog.jp/archives/65116135.html
 ゲームセンターCXロケ地巡り「ウェアハウス川崎」(2013年10月)
 http://tama-game-retro.blog.jp/archives/39303413.html

※中国語と英語で書かれた危うい貼り紙など、隅々まで見ると新たな発見が一杯で再訪でもかなり楽しめた。
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というわけでJR川崎駅近くのお店の方へ。
(工場のような入り口脇には駐車場(PARKING LOT)もある。看板の「L」の文字が傾いてるのが廃墟っぽい雰囲気を演出?)
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入り口からエレベーターへ向かう途中の天井には「九龍」「電脳」などの中国語の看板やケーブル類がむき出しで垂れ下がってたりと、モデルとなった九龍城っぽい演出が一杯。
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エレベーターで上がった先にも廃墟かバラックっぽい壁や建物があったりとじっくり見て歩きたい場所だらけ。
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「植物環境衛生署 警告 有毒鼠餌」と中国語+英語で書かれた日本人置いてきぼりの貼り紙なども。
(下の英語で「POISONOUS RAT」とあるので、毒ネズミに注意といった意味だろうか…本場の中国人がこれを見た感想なんかも聞いてみたいところ)
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その一方で「UFOコーナー新情報!」と新作プライズを紹介する華やかな看板もあったり。
(スタッフさんの手描きだろうか、かなりの力作。下のキャラがけいおん!、まどマギ、EVA、ワンピースと個性的なチョイスなのもよし)
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レトロゲームの並ぶ一角の近くには、「マリオカート2」と「スリルドライブ(おそらく3)」もあった。
(この2つもゲーセンの中ではレトロの部類に近づきつつあるだろうか)
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「タイムクライシス4」と「ダライアスバーストEX」なども稼動していた。
(筐体もすごいが、むしろ台の後ろの換気扇や小窓などのリアルさに目が行ってしまう気も)
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前回行った時にもプレイした「スペースハリアー」「アウトラン」などは相変わらず健在。

 GCCXロケ地巡り(再訪)(#77・「ウェアハウス川崎」)
 http://tama-game-retro.blog.jp/archives/65116135.html

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その隣には「ラッドモービル」も稼働中。
ただハンドルの感覚が微妙で操作しづらかった感じだが、元々コースに傾斜がかかってるから?
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スタートボタンの横にライト、ワイパーボタンが付いてる本物志向がたまらない。
(以前プレイした子供向けサファリレースのゲームを思い出すが)

 懐かしゲームコーナー巡り・茨城・「イトーヨーカドー古河店」
 http://tama-game-retro.blog.jp/archives/76832158.html

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「モナコGP」も引き続き稼働中。
その横には「バーチャロン」もあった。
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古めかしい貼紙の中には、下着姿の女性が描かれたものもあった。
(質感が田舎に昔から残ってるボンカレーのホーロー看板っぽい感じなのがすごい。さすが18禁ゲーセンらしいアダルティな演出)
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「新女天使大誘惑」と書かれた夜のお店っぽいのも。
作り物とは思えない感じがするがモデルになった女性が誰なのか気になるところ。
(左上に「$1300 12時間」とあるのは料金だろうか…どこまで含まれる料金かは不明)
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エレベーターも落書きに貼紙跡など、いい感じにウェザリングされててちゃんと動くか不安な感じが乗る前からスリリング。
(「中野の九龍城」と一部で話題らしいワールド会館を思い出す)
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体感・大型筐体が並ぶ一角と反対側の方には、「リブルラブル」「メタスラ2」などが並ぶレトロゲームのシマもある。
(1プレイ50円も嬉しいところ)
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最後に、エスカレーターで1階へ降りて出口へ向かう途中、廃墟の小窓を除くと寝ている女性の顔が見えてギョッとする。
(下着姿で大事な部分が見えてるわけではないが、一応トリミングさせてもらった)
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じっくり見ると白い下着姿で寝ているマネキンなのだが、服がはだけた感じや、壁のハンガーに掛かった衣類など生活感がよく出ていて、丁寧なつくりに感服するばかり。
(館内で一番アダルトな場所だと思うので、ぜひ自分の目で全身をごらん頂きたい)



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といったところで以上。

レトロゲームの他に最新ゲームの品揃えも充実しているので、川崎に来てゲームするなら立ち寄って損はない場所だと思う。
(蒲田も近いので、ついでに蒲田駅屋上の観覧車に乗るのもいいだろう)

 GCCXロケ地の今・「かまたえん」(旧「蒲田東急プラザランド」)
 http://tama-game-retro.blog.jp/archives/68291810.html



(21:22)